オール電化よくある質問

オール電化とは、調理・空調・給湯などの熱源を全て電気でまかなっていることを言います。ガス瞬間湯沸かし器やガスコンロを使わずに、エコキュートやIHクッキングヒーターを備えた住宅がオール電化住宅となります。

オール電化にするには、エコキュートや電気温水器、IHクッキングヒーターなどの設置が必要です。オール電化機器を使用するための電気工事も必要になります。

新築の際は、設計段階でオール電化住宅にすることを依頼しましょう。途中での変更は追加工事が発生し、予算がかかります。リフォームにてオール電化住宅を導入したい場合は、リフォーム業者様や工務店にご相談ください。

エコキュートとは電気を使ってお湯を沸かす給湯器のことです。エコキュートはガス瞬間湯沸かし器とは違い、深夜電力の時間帯にお湯を沸かし貯湯タンクに貯めています。

エコキュートは電気料金が安い深夜電力を使ってお湯を沸かして使用するため、光熱費をかなりお得にすることができます。

IHの名称は「induction heating」の頭文字を取ったものです。「電磁誘導加熱」とも呼ばれます。ガスコンロが火で加熱するのに対し、IHは内部の金属（磁力線）に電流を流して調理器具自体を発熱させ、調理します。ガスコンロに比べ、熱効率が約83%と高く損失が少ないため、火力が高く調理時間も短くなります。

オール電化住宅にするとEeホームホリデーやEeホームフラットといった、通常の電気料金（従量電灯料金）に比べて60％も割安な夜間電力（23時～7時）料金を使えるようになります。エコキュートは格安な深夜電力を使ってお湯を沸かしているからです。また、夏場の深夜に使うクーラーも電気代が安く使えます。

エコキュートは深夜にお湯を沸かすためのヒートポンプユニットが稼働します。運転音はクーラーの室外機と同じくらいの音になります。クーラーの室外機と同様かそれ以下の稼働音がありますが、ほとんど気にならないと思われます。

特別、音に敏感な方は寝室や自室から離れた場所にエコキュートとヒートポンプユニットを設置することをオススメします。

湯切れの原因はタンク容量の問題です。４人家族でのエコキュートの推奨タンク容量は460Lです。また、貯湯の設定温度を50℃～60℃にしましょう。エコキュートは、貯湯タンクに溜まったお湯と水を混ぜて使用することで、適温のお湯を作ります。設定温度が低い場合、お水を足さずにお湯を作るため、タンク容量分のお湯しか作れないため、お湯切れが発生する原因となります。

家族人数が5～7人の場合、550Lがおすすめです。
家族人数が4～5人の場合は460Lまたは430Lがおすすめ。
家族人数が3～4人の場合、370Lがおすすめです。

女の子が多い世帯は少し大きめの容量が良いでしょう。エコキュートの寿命は１０年ほどあるため、将来的な家族構成も考えて容量を選びましょう。子育て世代はお湯を使う機会が多くなるため、少し大きめのタンク容量をオススメします。

エコキュートにはほとんど操作の必要がありません。お風呂や洗面所、キッチンの蛇口ハンドルを回すだけでお湯が出ます。

エコキュートを導入して、シャワーの水圧が弱いのは、エコキュートの貯湯温度が低く、水と混合せずに出湯している可能性があります。エコキュートの貯湯温度を上げて、水と混合してお湯を作れば水圧も上がります。

エコキュートの耐用年数は約10年となっています。故障がなければ10年以上の使用が可能です。ただし、メーカーの修理保障期間が8～10年となっているため、８年以降で故障した場合、部品がなく、修理できない可能性もあります。

多くのメーカーは耐用年数を約10年と記載しているため、10年前後が寿命の目安といえます。ただし、使い方によって故障などが発生する可能性もあるため、メンテナンスを怠らないようにしましょう。

エコキュートは前日までに貯湯した分のお湯を使うことができますので、節約すれば2日間ほどはシャワーなどでお風呂に入ることができます。

IHクッキングヒーターは停電の際は使用できません。災害対策用にカセットコンロを用意しておくことをおすすめします。

エコキュートには瞬間湯沸かし機能はありません。しかし、タンクのお湯が無くなった場合、１メモリ分だけ自動に追加する機能があるため、１時間ほどでお湯が使えるようになります。

共有することは可能です。しかし、エコキュートから近い方がお湯を優先して使われるため、同じタイミングでお湯を使用する場合、一方はお湯の出が悪くなります。